うりずんの島

 同期のN曽根がコピーしてよく弾き語っていた曲。ただし楽曲はオリジナルではなく、地元ミュージシャンの誰かによる楽曲。
 
 ”返してくれ あの うりずんの島を・・・”
 
 ふだんのN曽根は、顔は間寛平そっくりだし、いつもおちゃらけていたし、僕の代わりに数学のテストを受けるくらい順法精神にも欠けていたけれど(うそうそ、あの時はほんとうに助かりました。どうもありがとね)、この曲を歌う真剣さだけは、まるで別人のようでした。
 戦争に、基地に、本土資本に蹂躙された美ら(ちゅら)島うちなー。そのかなしみや喪失感が、肺腑をえぐるようなN曽根の絶唱と相まって、痛いほど伝わってくる名曲です。この曲が収録されたCDとか出てないのかしら?ほんとはN曽根バージョンを聴きたいところだけど。