ラブソング

 G堅さん渾身のバラード。「赤いドアの 白い喫茶店 人気(ひとけ)の少ない 奥のソファ・・・」、そんな情景描写からこの曲ははじまります。
 あるときG堅さんから「みんなには内緒だけど」てな感じでこの曲の由来をきいたことがありました。それによるとこの曲、G堅さんが同期であるNちゃん先輩に想いを打ち明けたときのことを歌にしたのだそう(すみません、バラしてしまいました)。たしかにNちゃん先輩は、琉大フォークソングクラブの中でもひときわ目立つきれいな先輩だったから、G堅さんが想いを寄せるのは仕方ないとしても、なにせ「美女とうつぼ」だものなあ・・・。ということでその赤いドアの白い喫茶店でG堅さんの恋は、あっけなくもはかなく終焉の時を迎えたのでした。
 それにしても、人が悲しみを歌にするのはなぜなのでしょう。それを「忘れるため」なのか、それとも「忘れないため」なのか。いずれであっても音楽が悲しみを癒すものであることは間違いないようです。
 G堅さんは僕が入部したときの部長で、人間味あふれるほんとうにすばらしい先輩でした。僕は今でもG堅さんのことが大好き。僕にとっては単なる先輩以上の先輩なのです。
 G堅さんは、うつぼ解散後は弾き語りに転向。うつぼの時もよかったけれど、僕には弾き語りに転向して以降の方が味わいがあってよかったなあ。