ご冥福を心からお祈り申し上げます
今朝の新聞で松原正樹氏の訃報に接しました。享年61歳。若過ぎます。ほんとうに残念でなりません。
「真夜中のドア」「渚のバルコニー」「瞳はダイヤモンド」「スイート・メモリーズ」「長い夜」「六本木純情派」「恋人がサンタクロース」「アニバーサリー」「カナダからの手紙」「微笑みがえし」「さよならの向こう側」「セーラー服を脱がさないで」「北ウィング」・・・。
逝去を悼むたくさんの声の中に、「昭和歌謡の何分かの一は松原正樹で出来ているといっても過言ではない」という言葉がありましたが、まさに松原氏が奏でてきた数々の珠玉のフレーズは、僕たちの心に深く刻まれ、これからも輝きを放ち続けてくれることでしょう。
RFC時代、G志堅さんから、大好きなギタリストということで松原正樹氏というスタジオミュージシャンの存在を教えられ、以来、僕もレコードのクレジットなどを意識して読むようにようになったのですが、つくづく気づかされたのは、楽曲というものは、作詞家や作曲家や編曲家だけで作られるのではなく、スタジオミュージシャンという「縁の下の力持ち」によって支えられていること、彼らの奏でるフレーズが楽曲に忘れがたい印象を刻印してくれていることです。
「アンサング・ヒーロー(歌われないヒーロー)」という僕の大好きな言葉があります。決して人々に称えられたり感謝されたりすることはないけれど、世界にとってなくてはならない仕事や役割を黙々と果たしている人たちを讃える言葉…。
松原正樹氏をはじめとするスタジオミュージシャンの方々の仕事を思う時、僕はこの言葉を思わずにはいられません。
素晴らしい音楽をほんとうにありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
→https://www.youtube.com/watch?v=JgTqeCdknFg
→https://www.youtube.com/watch?v=XA9odSy1xXY
1980年代前半の録音。この曲をダビングしたテープを学生時代はほんとうによく聴きました。ほんとうによくギターが「うたって」います。
→https://www.youtube.com/watch?v=k-KAY_Glmn4
僕の大大大好きな曲。まさに名曲中の名曲。和製ポップスの精華。松原氏のカッティング、エンディングのソロが素晴らし過ぎます。