ギタリストあるある(2)
昨日に引き続き、ミクシイ掲載の「ギタリストあるある」から。
>楽器屋での試奏時にやたら緊張する
はいはいはい。たしかにこれは誰もが直面する悩ましい問題です。
特に困るのが、試奏をお願いした店員さんが、
「これなんかお勧めっすよ」
などといいながら自らギターを構え、おもむろに「ぎゃわぎゃわぎゃわ、きゅるりりりりりり・・・」のように聴きたくもない超絶技巧をさんざんひけらかした後、
「ねっ、お客さん、なかなかの掘り出しものっしょ?ささっ、どうぞ」
などとギターを手渡された日には、せっかくこれから「22歳の別れ」のアルペジオでも弾こうとしていたこちらとしては、
「すっ、すいません。ちょっと用事を思い出しましたぁ・・・」
などと言いながら、すごすごお店を退散するしかない展開とならざるを得ません。
店員さんじゃなくっても、スタジオ練習を終えたギタリストたちがギター売り場にたむろして、試し弾きしたり、ギター談義をしている中での試奏も、僕にはとても無理。したがって、上の「あるある」、僕にはほんとうに身につまされたのでした。
そういえば、だいぶ以前、山下達郎氏がパーソナリティを務めるFMの番組を聴いていたら、リスナーから「達郎さんが楽器屋さんでギターを試奏する時の曲はなんですか?」という質問がありました。
すると達郎氏、すかさずギターを手に取り、「僕の場合はだいたいこれですかね」とか何とかいいながらかっこいいカッティングを披露されてました(自作曲ではなく何かの洋楽でした。曲名不詳)。
あれだけのミュージシャンでも、ちゃんと試奏の時はこれというフレーズを用意しているんだなあと、僕はなんだか感心したのでした。余談ですが、山下達郎氏のカッティング、ほんとうに見事というしかありません。
さて、これだけ緊張を伴う楽器屋さんでの試奏ですが、実は僕、ギターを購入したのは中学3年の時にアコギを買ったのと、大学4年の時にストラトを買ったのと、35歳くらいの時に安物のクラシックギターとベースを買ったのと、合計4本だけ。試奏といっても、ほとんどが単なる冷やかしでした。
ひょっとしたら、「こいつ初めから買う気ねえな」という気持ちを見透かされていたのかもしれませんね。