カレン・カーペンター30回忌

 今日は、1983年2月4日にカレン・カーペンター(享年32歳)がなくなってちょうど30回目の命日…。
 そんなわけで、ここ数日は、CDプレイヤーのトレイにカーペンターズのベスト盤を載せる機会が多いのですが、いやあ、カレンの歌声はやっぱり素晴らしいですね。


 最近の歌い手の声質というのは、なんだか金属的というか、きんきん声の人が多いような気がするのですが、カレンの声は彼女らとは対照的に、なんというかしっとりと落ち着いていて、癒し成分がたっぷりすぎるほどたっぷり含まれているように思います。
 それでいながら、たとえば「スーパースター」の1番の終わりのところだとか、「クローズ・ツー・ユー」のBメロの初めのところだとか、ほんのひと節、1シラブルくらいのことなのですが、ちょっとかすれた感じ、かそけき感じがふとあらわれては消えゆくところが、またなんともいえないんですよねえ…。
 まさにカレンは、誰も代わることのできない、この地上に贈られた稀有の歌い手なのだろうと思います。


 RFCには、カーペンターズをコピーするバンドというのは僕の知る限りほとんどなかったけれど、唯一、キリ短バンドのA−Girlsが「イエスタディ・ワンス・モア」をレパートリーにしていたのを覚えています。ちょうどカレンが亡くなった翌年の1984年の秋から冬、ボーカルのTみちゃんが緊張ぎみに歌っていたっけ…。あれからもう30年近くも経つんだなあ……。


 などと、遠い目をしながら、今宵も焼酎とともに、カーペンターズの音楽を聴きながら、至福の時間を過ごすことといたしましょうか…。