全自動耳コピソフト

 僕なんぞまさにその典型なのですが、全国の耳コピ苦手な音楽ファンの皆さまに朗報です。
 なんと、パソコンに読み込ませた楽曲の構成音をたちどころに解析し、画面上に表示してくれるという夢のようなパソコンソフトが発売されたというではありませんか。
 その名も「ほぼ全自動 耳コピ支太郎」 →  http://www.de-net.com/products/jidou_mimicopy/


 値段もそんなに高いものではないし(税込4,998円)、普段から耳コピを大の苦手としている自分にはよだれが出るようなソフトウェアということで、寸でのところで購入というところだったのですが、いろいろ調べているうちに、”WAVE TONE”というフリーソフトの存在を知ることとなりました。
 このWAVE TONEというソフト、フリーソフトでありながら、機能的には上とほぼ同じということで、それならと、とりあえずこのWAVE TONEをダウンロードさせていただいたのでした(開発者のあっきーさんという方には感謝です)。


 WAVE TONEのダウンロード先はこちらです →  http://ackiesound.ifdef.jp/download.html#wt
 

 さっそく、いきなりではありましたが、ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」を読み込ませ、出だしの「ジャ〜ン」を解析させてみたところ……、
 構成音は、下から
 レ−レ−ファ−レ−ド−レ−ソ(7音)
 という結果となりました。


 これを、以前、本ブログでご紹介させていただいたイギリスの数学者J・ブラウン氏が「クーリエ変換」なる手法を用いて解析した結果と比べてみると・・・・・・、
 構成音は、下から
 レ−ファ−ソ−ラ−ド−レ−ド(7音)
 

 重複を除いた構成音はWAVE TONEが「レ・ファ・ド・ソ」の4音、ブラウン氏が「レ・ファ・ソ・ラ・ド」の5音ということで、相違点としては
(1)ボトムの音は同じだけどトップの音が違う
(2)後者はラを含む
ということになりました。
 う〜ん、どうなんでしょうねえ。数学者の精緻な分析と、フリーソフトの分析には、それほど大きな相違はないといってもいいのではないでしょうか。


 それにしても、改めてすごいなあと思ったのが、以前、和製ジョン・レノンことリッキーさんに教えてもらった出だしのジャ〜ン、すなわち「セーハで押さえるG7SUS4をアップで弾く」という時の構成音(ソ・レ・ド・ファ・レ・ソ)が今回の解析結果とほぼ同じであるということです。プロのミュージシャンの耳というのはやっぱりすごいですね。


 えっ、なんですって? お前はタブ譜やら耳コピソフトやら、そういうものにばっか頼ってるからいつまでも耳コピできないんだって?
 とほほ。ほんとにそうなんですよねえ。わかってるんですけどねぇぇ(涙)。
 ただ、このソフトですべての音が採譜できるかというとまだまだそこまでは難しいような気がしました。
 皆さまもぜひお試しになってみてはいかがでしょうか。