噴火がたいへんです

 霧島連山の麓に広がる小林という小さな町で生まれ育った僕にとって、霧島は、同じ九州に所在する阿蘇桜島などの男性的で猛々しい山々とはいささか趣の異なる、静謐さ、優しさをたたえた美しい山でした。
 その霧島連山のひとつ、新燃岳がここ数日たいへんなことになっています。先日は僕の住む宮崎市にまで大量の火山灰が飛来、長年宮崎に住む年配の方までが「こんなことは生まれて初めて」と驚いていたくらいです。  
 風で灰が舞い上がるためうかうか窓もあけられません。布団や洗濯物はここ数日ずっと室内干しです。昨日は灰で汚れに汚れた車を洗おうと洗車場へ行ったのですが、どこも満杯でした。
 宮崎はともかく、霧島に隣接する都城などの被害や影響は甚大です。猛威を振るう自然の前に、人々はなす術もありません。とにかく一日も早い収束を祈るばかりです。