蛍列車


 久しぶりの歌本および名曲紹介は、錦会の「蛍列車」です。
 長崎出身の某有名フォーク歌手(SM氏)の詞にF原さんが曲をつけた作品で、その意味ではちょっと独特の出自を持った作品です。
 雪と見紛うような蛍火の中を走る夜行列車・・・、そんな幻想的で美しい情景と相まって、歌詞の一言一言が、旋律の一音一音が、心の襞(ひだ)に深く染み入らないではいられない、まさに名曲中の名曲です。


 O田さんに錦会のテープ('83年jean jeanコンサートほか)を送っていただいたおかげで、20数年ぶりにこの曲をきく機会を得、特に真弓さんが曲の最後のところで感極まって声を詰まらせるところは僕の涙腺も緩みっ放しでありました。
 F原さん、ほんとうにいい曲作りますねえ・・・。さすがです。


 ということで、著作権上多少の不安もないではありませんが、以下歌詞とコードを掲載させていただきます。
 それからF原さんはじめ錦会の皆さまにはいつもながら勝手な掲載でごめんなさい。




蛍列車
   作詞・某有名フォーク歌手 作曲・F原大気


(前奏)


少し疲れた私を乗せて夜汽車が帰ります
たくさんの人生たちをいっしょに運びながら・・・


ひとり眠れない気だるさを踏切のシグナルが
時折通り過ぎるたびにかき消してくれます


でもたった今すれ違った急行列車に乗って
遠いふるさとが都会へと行ってしまった気がして
あなたを連れたままで・・・


今までいつでもそうだった。帰るのがこわかった
さりげないふりをしてたしかに時は過ぎてゆきます


(間奏)


列車がまだらにひとつずつ駅を塗りつぶします
都会で忘れた優しさを数えてゆくみたいに


窓に頬づえをついたままで少しだけまどろめば
幼いころのあなたと私の夢を見ました


でもたった今窓に映る、ため息ついてる顔は
さびしさ隠す作り笑い、かなしすぎる大人の顔・・・
あなたの知らない私


涙でかすんだ眼の中を列車を包むように
雪が降るみたいに蛍が飛び交うのを見ました


(エンディング)




♪コード
('83年jean jeanコンサートバージョン)


(イントロ)
│Aadd9│Dm6│Aadd9│Dm6│
│Aadd9│Dm6│Aadd9│Dm6│


(Aメロ1)
│A A♯dim │Bm │E7 │A E7│
│A A♯dim │Bm │E7 │A   │ 


(Aメロ2)
│A A♯dim │Bm │E │A E7│
│A A♯dim │Bm │E7│A A7│ 


(サビ)
│D E7│C♯m7 F♯7│Bm E7│A A7│
│D E7│C♯m7  F♯7│Bm   │E7 │
│Bm7 E7│A │


(Aメロ3)
│A A♯dim │Bm │E │A E7│
│A A♯dim │Bm │E7│A   │ 


(間奏)
│Dmaj7 │Amaj7 │C♯m7(-5) │F♯7│
│Dm  │A F♯m7│Bm7 │E7│


(Aメロ1)
(Aメロ2)
(サビ)
(Aメロ3)


(エンディング)
│Dmaj7 │Amaj7 │Dmaj7 │Amaj7 │
│Bm7  │Dm   │Bm7 │Dm    │
│Aadd9 │Dm6  │Aadd9 │Dm6   │
│Amaj7 │