春合宿の「ギター・クリニック」で大コケ

 F原さんが部長のときの春合宿から「クリニック」という新企画がスタートしました。これはギターやキーボードなど各パートごとに部内から講師を任命し、合宿期間中、後輩たちの指導にあたるというもので、さすがF原さんともいうべきなかなかの好企画でした。おかげで僕も後輩時代、ギターパートの講師となったTささんやI村さんからいろんなことをご教授いただき、たいへんいい勉強をさせていただいたのでした。
 今でも忘れられないのは僕が4年になって講師を仰せつかった時のこと。僕はRFCにおける名ギタリストだったTかささんから「『トルコ行進曲』は早弾きの練習にもってこい」ということを教えてもらったことがあったので、この「トルコ行進曲」(byモーツァルト)をクリニックの教材に選んだのでした。
 ところがこの曲、展開部が超難所で、タリラリ・タラララとず〜っと16分音符が続くところ(わかるでしょ?)は自分でも弾けないくせに、この曲を教材に選んでしまったところが僕のおばかなところ。いよいよ講師として見本演奏を披露すべき場面で、僕は大コケしてしまい、講師としての権威を地に落としてしまったのでした。
 あのとき後輩たちが「名指導者、必ずしも名選手ならず」というセオリーに思いを馳せてくれたかどうか・・・。えっ?「指導もたいしたことなかった」って?そうですか。ではさようなら。