セッションバンド(2)春合宿の「班セッション」

 先日の日記で、O山が純粋な音楽のうれしみのためでなく、自らの不純な動機のためにセッションを組んだというお話しをさせていただきましたが、それではO山から「おまえそれはないだろう」とアンフェアのそしりを免れそうにありませんので、本日の話題で話しの平衡をはからせていただきます。
 それは春合宿の「班決め」の話し。春合宿期間中、食事の準備などは班単位で分担していたのですが、僕らの頃はこの班で「セッションバンド」を結成し、合宿期間中にその成果を発表するという恒例企画がありました。
 当然、春合宿にあたって、班のメンバー割りを決めるわけですが、この班決め、小学校の頃の「席かえ」と同じくらいの重大関心事。それがうれしいことに「執行部一任」ということになっていたのです。
 そこで僕やS吉やY内やO山ら当時の執行部は、その食券、じゃなかった職権を十分に濫用し、「執行部一任」をいいことに、お気に入りのキリ短生を自分たちと同じ班に割り振り、おまけにセッションまで楽しもうとの算段をさせていただいたのでした。
 そのようなわけでいよいよ班の割り振りの場面、僕が「じゃあ○○ちゃんはオレといっしょの班ね」というようなことを述べると、S吉が「じゃあオレは△△ちゃんがいい」、O山は当然「Tよみちゃんがいい」のように、しっかり役得に与らせていただきました(ごめんなさい)。そういえばY内だけはそんなこと言わなかったなあ。
 というわけで、執行部内でただひとり「ノブレス・オブリージェ」を貫き通したY内には、「さすが元ニューヨーカー」と感心するほかないのでありました。