プロモーションビデオを作る

 僕が3年生のときの琉大祭(‘85年)では、「司会の代わりに幕間にバンド紹介のビデオを流したらどうか」という誰かのアイデアで、出演バンドがそれぞれ1分程度のプロモーションビデオ(?)を作ることとなりました。
 僕はその時、T念やK花やI田さん、それにY蔵と「U(ユー)」というバンドを組んでいたので、当然彼らとそれなりに内容を熟慮し、それなりに一生懸命作ったのだろうと思うのですが、残念ながら今となってはその内容をほとんど覚えていません。というのもそのビデオ、キリ短の後輩のおじもを池のほとりにたたずませたり、Y蔵にオルガンを背負わせてループ道路を歩かせたりと、あまりにスラップスティックで意味不明の内容だったからではないかと思われます(たぶん)。
 そして次の年の琉大祭、僕はS吉やたまちゃんやH重尾やY田たちと「TEKE^2(「テケテケ」と読みます)」というバンドで出演することになりました。この年も、前年同様「ビデオによるバンド紹介」を行うことになっていたので、作成にあたって、僕がUの轍を二度と踏まないよう気合を入れて臨んだのはいうまでもありません(うそうそ、「TEKE^2」の場合は僕以外のメンバーはみんな卒業を控えていたので気合が入って当然です)。
 そういうわけで出来上がった「TEKE^2」のプロモーションビデオの内容は、


①愛し合っていながら別れなければならなかったS吉とたまちゃんが思いがけなく再会する
②見つめ合うS吉とたまちゃん、二人のうるんだ瞳のアップ・・・
③二人の愛が復活し、昔のバンド仲間を集めようという話しになる
④ということでどっかの病院ですっかり偉くなったY田に電話
⑤ということでどっかの山で林業に従事するH重尾にカブに乗ったA部が伝令
⑥ということで相変わらず学校を卒業できていない僕に手紙
⑦抜けるような青空の下、再会を果たしたメンバーが演奏
⑧青空を背景にスティックを持ったY田の両手のアップ
⑨Y田の手によるカウント、ワン・ツー・スリー・フォーッ・・・
⑩ステージ上の僕らがカウントに合わせて演奏開始


 Y田のアイデアだったけど、ビデオが映じる最後のカウントに合わせて実際の僕らの演奏がスタートするのがミソでした。いわばバーチャル世界からリアル世界へ聴衆を瞬間移動させるというコンセプト。これはみんなからも評判よかったなあ(Y田、グッジョブ!)。
 それにしてもあのビデオ、誰か持っていないかしら。今見たらほんと懐かしいだろうなあ。僕の場合、ビデオだけじゃなくって当時のテープとかも全然持っていないんだよねえ。
 ということで、当時のテープをお持ちの方、ご連絡お待ちしています(ほんとに)。