野外ステージのおもいで(3)

 先日の記事で書いたとおり、僕らがこしらえた野外ステージは、立てばぺこんぺこんと足元が揺れる程度の素人普請だったけれど、これにドラムや機材を置いて照明をあてればなかなか見事なものでした。
 このステージに立ったのは、PR目的もあってかコピー曲をメインレパートリーとするセッションバンド(当時レギュラーなバンド以外に部員が自由に組むバンドを僕らはこう呼んでいました)が主で、中でもいちばん印象に残っているのが「まる大バンド」。バックを従えたボーカルのF原さんが、陽水の「なぜか上海」や上田正樹の「悲しい色やね」などをほんとうに嬉しそうに歌っていました(「なぜか上海」は高中のアレンジだけあって、I村さんのギターもよかった)。
 そういえば、僕もK地さんやI田さん、キリ短のちいこたちとビートルズバンドを組んで「抱きしめたい」とか演奏したっけ・・・。驚いたのはアラミスのドラマーだったK地さんのギターの上手さ、お世辞抜きでギタリストでも十分通用すると思ったくらい。だってギタリストの僕がサイドギターでドラマーのK地さんがリードギターなんですもの、シャレになりません。
 いろいろ盛り上がった野外ステージだったけど、設営は‘84年が最後となりました。夜のキャンパスにさん然と輝いていた手作りの野外ステージ、たいへんだったけど楽しかったなぁ・・・。