テレビ出演のコツ

 5大学の実行委員長をやった時、PRのためにOTVが放送するローカルの情報番組に30秒ばかし出演させていただいたことがありました。当時の僕はビデオはもとよりテレビも所有してなかったので、後輩のA津にモニターをお願いしていたところ、テレビを見たA津いわく「めちゃめちゃ暗かったですよ」との由。
 それもそのはず、テレビ、特に情報バラエティ系に出てる人っていうのはとにかくテンションが高い。だから普通に「こんにちは、5大学実行委員長のY口と申します。よろしくお願い申し上げます」みたいなマジメな語り口だと、相対的に「暗さ」だけがひときわ目立ってしまうのです。だからテレビの場合、「『ちゎ〜す』とか『イェ〜イ』みたいなノリを醸し出すのがおそらく「正解」ということを僕はその時学んだでした。
 だからといって、もともと性格がマジメでセージツにできている僕のような人間が、無理して「イェ〜イ」みたいなキャラを演じたところで、今度は痛々しさだけが伝わりかねないであろうことは想像するに難くないところ。
 というわけで、僕は「二度とテレビには出演いたしません」という固い決意をここに宣言させていただきます。うん、これっていい。まるでひと昔まえのチューリップとか千春みたい。いかにも自分を安売りしない「アーティスト」っていう風儀が漂っているもの。僕もフォーククラブ出身だし。ただ、残念ながらテレビに出ろなんていう話し、僕には絶対に来ないから、上の宣言を実行する機会なんて永遠にないだろうけど・・・。