献血部隊集結せよ

 集会が終わったある晩のこと。いつもどおり部員何人かとそのまま部室に残ってダベっていると、あらわれたのは慌てた様子のN島さん(たしか)。
 きけば、「医学部附属病院が緊急手術のためB型の血液を大量に必要としている。血液型B型の学生はただちに医学部附属病院に来てほしいとの要請があった」との由。
 ふだん、世の中の役に立つどころか迷惑ばかりかけていた当のN島さんはじめ僕らBブラッド・ホルダーは、ここぞとばかり重傷(あるいは重病)に苦しむ患者を救うべく、「それ行け!」ということで、とるものもとりあえず附属病院へ向かったのです。この時点で妄想癖のある僕の頭は、手術を受ける美少女の横で血液を採取されながら、「僕の血なんかいくらでもあげるからがんばって。心配しなくていいよ、僕たちがついているからね(微笑)」というように暴走していたのでした・・・。
 ところが、結局、その夜僕らは献血することはありませんでした。すでに十分な血液が確保できたというのがその理由だったと思います。それでも「せっかく来てくれたのだから」ということで、患者さんのご家族から病院のレストランでステーキをふるまっていただいたのです(ご家族の心配を思うと、ほんとうに申し訳ない気持ちになるけれど)。
 ただ、僕はその時、どうしてだかステーキ食べてないんだよねえ。なんで?どうして?そこのところがどうしても釈然としません(なんかウラミがましい)。ということで、関係者のみなさま、下記の2点についてお教えいただければ幸いです。
①どうしてRFCの献血部隊は、結局献血しなくてよかったのか(どうも記憶が頼りない)
②どうして僕はステーキを食べなかったのか
 なんだか献血の話しからステーキの話しになってしまって申し訳ありません。