花見会場の親父バンド

 先日かみさんや娘を連れて花見に行った時のこと。僕はお花見会場の「特設ステージ」で、平均年齢50歳という「親父バンド」が演奏しているところにたまたま遭遇したのでした。そのおじさんたち、「はしだのりひことシューベルツ」の「花嫁(うわあ古い!)」とか「ワイルドワンズ」の「思い出の渚(これも古っ!」などを演奏していたのだけど、演奏の上手下手みたいなテクニカルな話しはともかく、そのおじさんたちの演奏ぶりがなんとも楽しく幸福そうで、しばらく僕は家族そっちのけでじいんと聴き入ってしまったのでした。ドラムのおじさんなんて髪の毛まっしろだし、ボーカル&ギターのリーダーのおっさんもいかにも「永遠のフォーク少年」のまんま齢を重ねてしまったという風情・・・。
 ああ、よいなあ。僕も、しばらくG堅さんやF原さんやS吉やたまちゃんやH重やY田、C念やK花・・・、懐かしいRFCの仲間たちとギターをかき鳴らし、声も枯れんばかりにうたっているところを夢想せずにはいられませんでした。
 目覚めれば春爛漫・・・。仲間たちと過ごしたあの日からいったい僕はどれくらいの春を送ってきたのだろう。思えば遠くに来たもんだ・・・。