詐欺行為

 5億円の詐欺罪で起訴された小室哲哉氏が保釈。asahi.comによれば小室氏は、


 「生活が豪奢(ごうしゃ)になり、お金がどんどん入るそばから思うように使っているうちに『裸の王様』になってしまった。誰にも意見をされず、そんな生活を疑問に思いつつ、ずっと続けた」とも供述。01年に自らが出資し、香港のベンチャー市場に上場した音楽プロダクションの株価が暴落したことを「大きな失敗だった」と説明した。被害者に対しては「人生を振り返るチャンスを作ってもらい、感謝している」


と語ったとの由。
 彼が90年代半ばに次々と生み出した一連のヒット曲に、僕は何のシンパシーも感じないけれど、この後悔と反省に満ちた彼の真摯な言葉に接し、素直にがんばってほしい、再起してほしいと願っているところです。


 さて、小室氏の詐欺と比べるとずいぶんスケールがしょぼくなってしまいますが、実は僕たちも危うく詐欺行為に手を染めようとしたことがありました。
 あれはそう…、たしか僕が2年になった春、中央生協前で行われる恒例の「新歓学内コンサート」でのこと。
 同級のO山が使っていた何の変哲もないただのピックに「浜田省吾使用ピック 激安1000円!」などと値付けをし、道行く学生に売りつけようというアホ過ぎる企画を立案したのでした。ほかにも似たような下らな過ぎるまがいものを考案し、売(ばい)を行ったのではなかったかしら。
 まあ、これはもちろん悪意を持った詐欺行為というより、単なるネタとしてやっただけなのだけど、当然「食いつく」人などひとりとしているはずもありません。
 というより、RFCの学内コンサート自体、ほとんど「身内による身内のための」という感じで、立ち止まって熱心に耳を傾けるという人はあんまりいなかったなあ…。